みちこみちこ

「軟酥(なんそ)の法」はどういうものですか?
軟酥の法のやり方や効果を教えてください。

はい、その疑問にお答えします。

この記事の内容
  • [軟酥の法]のことがわかる
  • [軟酥の法]の効果がわかる
  • [軟酥の法]のやり方がわかる
  • [軟酥の法]のコツがわかるる

 

こんにちは、あけみんです。
以前に「不安がなくなる白隠禅師の教え 心を燃やす練習帳」を読んで、「軟酥の法」を知りました。

「軟酥の法」とは、白隠禅師が会得した心や体の不調を改善するイメージ法です。
身体本来の力で不調を改善するイメージ療法です。

やり方を習得するには、時間が必要ですが、薬なしで体調が改善するんだったらやる価値が十分あると思います。
初心者の方でもイメージしやすい方法も紹介します。

この記事では「軟酥の法」の具体的なやり方やコツについて説明していきますね。

さっそくいってみましょう!

「軟酥の法」とは?

江戸時代の白隠禅師が、禅病(※1)になり、山中の白幽仙人から病気を治すための秘法を教えられ克服できたといいます。その秘法とは、「内観法」と「軟酥の法」。その一つ「軟酥の法」を解説します。

※1禅病とは、修行をしすぎて身も心もバランスを崩し自律神経失調症を引き起こす病のこと

「軟酥の法」の読み方は、「なんそのほう」です。
「軟」は、やわらかいという意味。「酥」は、古代に作られていた乳製品の一種のこと。

「軟酥」とは、やわらかいバターのようなものです。

「軟酥の法」とは、「軟酥(やわらかいバターの塊)」が頭上からだんだん溶け出すイメージをし、順繰りと心や体の悪いところを流していき、体調を改善していくイメージ法です。

「軟酥の法」の効果

「軟酥の法」の効果は、体の不調に感じていた部分が改善します。
体調がすっきりした感覚になります。個人差あり

本「白隠禅師健康法と逸話」には医者も匙を投げた難病もこの「軟酥の法」を1ヶ月続けたら改善したという内容が書かれています。

「軟酥の法」のやり方

みちこみちこ

「軟酥の法」の具体的なやり方を教えてください。

わかりやすく私の解釈も混ぜながら、本「白隠禅師健康法と逸話」を参考にし「軟酥の法」のやり方について説明しますね。

楽な姿勢で座ります。
座禅を組んでもいいし、椅子に座ってもいいし、立ってやっても良いです。

まず、色うつくしく香り高い仙人の神薬を種々煉りまぜて鴨の卵大にまるめた丸薬が頭の上に乗せてあると想像するのである。

その軟酥の卵は、香味妙々にして、しばらく頭上にのせてあり、しだいに体温で溶けてやわらかくなり、流れはじめ、タラリタラリと下りはじめると観ずるがよい。-白隠禅師健康法と逸話-

頭の上に、卵程の大きさのやわらかい「バターの玉」が乗っているイメージをします。

「バターの玉」は、光り輝き、心地よい香りがして、プルプルと柔らかく今にもとろけそうです。

「バターの玉」は、体温でだんだん溶けてやわらかくなり‥
溶け出して、頭の上から徐々に徐々にゆっくりと下に降りてくる感覚を体感します。

その神薬の流滴は頭脳の隅々までしめらし、こめかみをうるおし、浸々として、両肩、両腕手先まで流めぐり、両乳、両胸をしずかにうるおしてながれ、胃、肺、心臓、腸、肝臓、肛門、その他あらゆる内臓諸器官を ひたしうるおしてながれ、また脊骨、肋骨、尾骨をも潤し、油が溶けてしみわたるように、全身に溶け込んで、ゆるりゆるりと下へ下へと流れくだるのである。-白隠禅師健康法と逸話-

とけだした「バターの玉」は、頭からこめかみを潤し‥
頭の内側、目の裏、耳、口をゆっくり通り‥
両肩、両腕手先までゆっくりゆっくり滴り落ち‥
身体の内側の一つ一つ、胃、肺、心臓、腸、肝臓、肛門‥
あらゆる内臓器官をひたしゆっくりと潤しながら下に流れ‥
骨の一つ一つをも潤し、油が溶けて染み渡るように全身にとけて‥

ゆっくりゆっくりと下に流れていきます。

このとき胸中にある苦悩、煩悩、しこり、塊も一緒に溶けて、流れくだることがはっきりわかるのである。かくして、この霊妙なる仙人の神薬は溶けてくだり、身体のすべてを潤しながれ、両股をもしめらし、足をつたい、足の裏にまで流れくだって、やむのである。-白隠禅師健康法と逸話-

苦悩、煩悩、しこり、体の悪い部分、嫌な考えも全てゆっくりと下に流れて‥
腰をつたい、両足をつたい‥

足の裏までゆっくり流れていきます。

あけみんあけみん

悪いものが流れていくイメージで、「やわらかいバターの玉」が溶けて、ゆっくり下に流れていくことを体感してみましょう。

「軟酥の法」のコツ

「軟酥の法」のコツは、「軟酥」をイメージして体感できているかどうかがポイントです。
「軟酥」を温かく感じ、良い香りがする感覚をもつことです。

必ず、流れていくときに悪いものが一緒に押し出されて流れていくことをイメージすることも大事です

修行者は、何回もこの観法をなすがよい。(略)
この秘法をおこたらず、つとめ修してゆくならば、どんな難病でもなおらぬということはないのである。ただし、その効果のはやい、おそいは、その修行者の熱心さと、修する態度の真剣さによるものはもちろんである。
-白隠禅師健康法と逸話-

個人差によりますが、一回では効果がでないということです。
繰り返し「軟酥の法」を行うことで、徐々に効果が出てきます。

「この方法でうまくいくのだろうか?」という疑念を持ってやってはダメ。「軟酥の法」を信じて素直におこない続けることが、より効果が現れるものと思われます。
まずは、1ヶ月は継続してください。早い人で1ヶ月あたりから効果がでるようです。

ポイント!
  • こんなんで不調や病気が治るんだろうかという疑念はもたず、信じて実行する
  • 軟酥のイメージをして、感覚をつかめるかどうか
  • 最低一ヶ月は実行する

 

実際に私がやってみた「軟酥の法」の感想

すぐには「軟酥の法」は、はうまくいきませんでした。
実際にお風呂で暖かいシャワーを頭からゆっくりかけて体感の練習をしました。(温かいものが流れていくイメージ)

他にも桶で湯をすくい、軟酥のイメージをしながら湯をゆっくりとかけ流してもイメージしやすいです。
(冬だったらバスクリンなど心地よい香りのものを入れてやると香りの効果も期待できます)

※部分的にやっても効果があります。例えば肩だけを集中してやったりと、不調の起きたところを集中的にやってもOK

まだ効果がでているかどうかわかりませんが、すっきりとした感じになった気はします。
継続しなければ効果がでません。まずは継続することから取り組んでいこうと思います。

疑いを持たず、自分に素直になることは、けっこう難しく、心の訓練のようにも感じます。
瞑想を行うと、雑念を取り除いて不安をなくし脳を休める効果があるといいます。
「軟酥の法」は瞑想効果もあると思いました。

引き続き継続して報告していきます。

初心者でもすぐに取りかかれる、音で聴きながら実行する「軟酥(なんそ)の法」をご紹介します。
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「江戸時代から伝わる「軟酥(なんそ)の法」~疲れきったからだを休めたい」

感覚を掴んだら、音声なしでもできるようになります。ぜひご活用ください。

まとめ

いかがでしたか?

「軟酥の法」とは、白隠禅師が会得した心や体の不調を改善するイメージ法です。
「軟酥の法」のやり方は、「軟酥」(やわらかいバターのようなもの)がゆっくり頭上から流れていき、順繰りと心や体の不調部分を巻き込みながら体の外に流していきます。

「軟酥の法」を繰り返し行うことで、不調が改善されていきます。自身の体の潜在的な力を使っての改善方法は、内面に意識を向けて集中して行うため、瞑想に近いと思います。
「軟酥の法」がなかなかうまくいかない初心者の方には、「頭の上の光をイメージする誘導瞑想」をご紹介しています。
丹田呼吸法と合わせて行うことで、より体の改善ができます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。この情報が、少しでもお役に立てたら幸いです。

参考にした本は次の通りです。

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